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脂漏性脱毛症(脂漏性皮膚炎)の原因や特徴、治療方法をご紹介します。

脂漏性脱毛症とは

脂漏性脱毛症とは

脂漏性脱毛症とは、『脂漏性皮膚炎』という皮膚炎の悪化によって起こる脱毛症状です。

なんらかの原因により皮脂が過剰に分泌され、皮脂が毛穴を塞いでしまうため毛根やその周囲に炎症を起こします。

炎症により毛根がダメージを受け続けると、やがて脱毛(脂漏性脱毛症)を起こします。

炎症やかゆみ、脂っぽいフケなどが増えてくると、脂漏性皮膚炎の疑いがあります。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎を起こす、これという原因はわかっていません。

ただ最近の研究から、より直接的な原因には真菌(カビ)が関係していることがわかってきています。

カビの増加

頭皮にカビがあると言われると驚くかもしれません。

ただこれは誰の頭皮にも存在する『マラセチア菌』と呼ばれる常在菌です。

普段は無害な菌ですが、皮脂や汗といった分泌物が増えることでそれをエサに急激に増殖します。

すると頭皮に炎症を起こすようになります。

その他の発症・悪化の原因

脂漏性皮膚炎を発症・悪化させるその他の原因が、次のようなことです。

  • 皮脂貯留
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 偏食
  • ホルモンバランスの乱れ

※皮脂貯留:すすぎ残し・入浴不足など

※偏食:脂っこい食事・肉中心の食生活・ビタミンB不足

生活習慣の影響により、頭皮環境を乱すことがカビの増殖を助けてしまいます。

脂漏性皮膚炎の特徴

脂漏性皮膚炎の特徴

脂漏性皮膚炎には、特徴的な症状が見られます。

  • 強い炎症や赤みがでる
  • 強い痛みやかゆみ
  • 脂っぽいフケが多くでる
  • 頭皮から嫌なニオイ
  • 脱毛症状=脂漏性脱毛症

脂漏性皮膚炎の治療方法

脂漏性皮膚炎の治療方法

脂漏性皮膚炎の治療では、菌を減らし、頭皮の炎症を抑えることが必要になります。

治療方法としては、次のようになります。

治療薬と効果・目的
ステロイド外用 頭皮の炎症をしずめる
抗真菌薬(外用) マラセチア菌が増えるのを抑える
ビタミンB2・B6 皮脂の代謝を整え、皮脂を減少させる
抗アレルギー薬 かゆみを抑える

自己判断で薬の使用を中断すると、再発や悪化の原因になります。

処方してもらった医師の指示通りに、使用してください。

まずは皮膚科にご相談

脂漏性皮膚炎の治療まずは皮膚科にご相談

脂漏性皮膚炎は一度症状が現れると、慢性化し再発を繰り返す傾向にあります。

自然に治すことは難しく、適切な治療を必要とします。

悪化により脂漏性脱毛症を起こさないためにも、一度皮膚科に受診することをお勧めします。

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